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LUNA SEAの『STYLE』 [音楽 -LUNA SEA-]

LUNA SEAのCDレビュー連載!? 今回は『STYLE』

先月の日記では、
精密さと、豪快さが ぶつかり合った『MOTHER』
http://shiningbrightly.blog.so-net.ne.jp/2008-05-29

デビューアルバム『LUNA SEA』
http://shiningbrightly.blog.so-net.ne.jp/2007-09-04
メジャーデビュー『IMAGE』
http://shiningbrightly.blog.so-net.ne.jp/2007-09-19
メロディアスな『EDEN』
http://shiningbrightly.blog.so-net.ne.jp/2007-10-25

と勝手につづっているけど・・・
んで、1996年発売の5枚目のアルバム『STYLE』

STYLE

STYLE

  • アーティスト: LUNA SEA
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1996/04/22
  • メディア: CD

( ↑ こっちがオリジナル)

STYLE(DVD付)

STYLE(DVD付)

  • アーティスト: LUNA SEA
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL MUSIC K.K(P)(M)
  • 発売日: 2007/12/05
  • メディア: CD
( ↑ リマスタリングされた、DVD付き)

オリジナルの初回盤は前作同様に、CDの帯が紙でなく、透明なプラスチックになっている点。
CD盤面がピクチャーディスクになっている点。
あと、CDケースが半透明の黒のスモークケースとなっていて、前面真ん中にシールがあってある。
lunasea_style.jpg
このシールは宝石を象ったもので、5種類ある。
発売当時は、この ひとつひとつが、メンバーを表しているって言われていたが、どれが誰かは不明。

当時の 懐 が 豊かだった? せいなのか、
我がCDラックには、このCD初回盤が5種類揃っている。
lunasea_style5.jpg
そのうち、未開封の物が、4枚。これって、貴重??それとも無駄??


当時バンドは、初の東京ドーム公演成功させ、
シングル「DESIRE」「END OF SORROW」と 立て続けにオリコン1位を獲得。
バンドとして、頂点を極めたといわれていた時期。

そんな時に、発売されたアルバム。
これも、よく聴いたねぇ。
まず感じるのは、音質が数段向上している事。
以前のアルバムと比べて、それぞれの音の粒が際立っているのに気づく。

曲は、前作の延長上にありながら、さらに様式美を突き詰めたような感じ。

「WITH LOVE」
  優しいメロディに、反するような歪んだ演奏が特徴的な、スローバラードで幕を開ける。、
  レコードを再生するような雑音の中、歪んで割れたような音のギター、ベース、ドラムと、
  その中を、漂うように、優しく歌うヴォーカルが変わっていて、独特。
  当時、鳥取公演のオープニングがこの曲だったんだよ。
  で、そんなに広くないステージの両サイドに深紅の緞帳が降りていた。
  その狭いステージの中、メンバーが肩 触れそうなくらい接近して演奏していて、
  「ひぇぇ・・・こんなにステージ狭いんだぁ~」って思っていたら、この曲の終わりに
  緞帳が上がって、ドラムの後ろ側から眩しいばかりの光があたって、ステージ全開。
  広々ステージになって、安心した思い出があるね。ニクイ演出。。
「G.」
  「ROSIER」を思い起こさせる、疾走曲。
  カッティングのギターのザクザク感と、サビの解放感が心地よい。
  ただねぇ・・・Aメロが、ピンクレディーの「サウスポー」に似ているのが、ちょっと・・
「HURT」
  機械的なベース音と、ギターの刻み音が ズシッと響く、重低音曲。
  この重さの中、「たとえ全て、失っても~」と、歌う 狂おしくも切ないメロディ
  それに反応するかのようなギターソロ。
  バンドとしての、一体感をヒシヒシと感じる曲。
「RA-SE-N」
  タイトルが表すように、グルグルとリズムがループしているようなちょっと変わった曲。
  特徴的な螺旋のように絡むギターソロ。
  5/4拍子?と変拍子の前半部分と、4/4拍子となるサビの部分と、リズムに身体を委ねにくい。
  緊張感と、解放感を併せ持った、LUNA SEAならではの曲と言える。
  「自由と孤独、螺旋のように~」と、意味深い言葉。
「LUV U」
  連続するミドルテンポの重低音曲。
  地を這うがごとく うねるベース音に身体を委ねてしまう。
  こういった重い曲でも、全然暗い曲にならないのが、サスガ。
「FOREVER&EVER」
  LUNA SEAの曲の中で最長の曲。10分を超える壮大なバラード。
  今までの大作曲同様に、緊張感が最後まで続き、中だるみしない構成となっている。
  じわーっと心に染みわたり感動的。
  今までなら、ヴァイオリンが登場すべき箇所が、フレットレスギターでの音色になっているのは
  バンドサウンドを重視したからなのか?ギターでも似たような音出せるようになったからなのか?
  どちらにしても、このアルバム以降、ヴァイオリンの登場回数は、無くなってしまっている。
  「どこまで飛べるのか、確かめたくて~」と言う歌詞は印象的で、この曲を残して、1年間のソロ活動に突入する。
「1999」
  一転して、アップテンポな攻撃的な曲。
  近未来の不安を歌ったものであるが、"1999"当時の緊迫感を描いている・・・が、もう昔だね。
  いろいろ実験的な要素が詰まっていて、最後の英語詞は、シングルの「END OF SORROW」の頭につながる。
「END OF SORROW」
  お得意のアップテンポ・メロディアス系。
  シンプルな構成ながら、バンドとして一体感は抜群。
  切ない歌詞を哀愁漂うメロディーで覆っている すっごくいい曲。
「DESIRE」
  前曲の終わりから、間髪入れず、ドラムショットではじまる。
  LUNA SEAならではの、キメ・タメがビシッと決まっている疾走曲。
  一瞬の無音部分が鳥肌もの。この曲の存在感は抜群
「IN SILENCE」
  全てから解き放たれたかのような開放的で爽やかな曲。
  イントロの幾重にも重なるギターの音色と、バックのアコギが何とも言えない幻想的な空間を創り出している。
  「IN MY DREAM」もそうなのだが、単純なポップ曲になることなく、どこか湿っぽい。
  湿っぽくも、爽やかで、透明感にあふれた曲であるね。
「SELVES」
  ラストを飾る、冷たく、淡々と進行するスロウな曲。
  閉ざされた空間で、静かに切々と訴えかけてくるヴォーカルと、
  終盤に進むに連れて、どんどん積み重なっていく音圧に圧倒される。

ザラッとした狭い空間的な音で始まり、クリアでいて閉所的な音で終わる。
アルバム全体の印象は ”緻密”
「IN SILENCE」が全体を明るくしているけれど・・感じるのは ”重圧感”
結果として、『MOTHER』以上に、 ”豪快にして緻密” というのが、このアルバムかな。
結構好きだよ。許されるなら、自宅で爆音で聴きたいアルバム。
緻密さ・構築美 で言えば、一番!!


タグ:LUNA SEA
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コメント 4

杏珠

初回盤を5種類持っていらっしゃるとは!すごいですね。
私が持っているのは右下のタイプです。

STYLEはMOTHERと比較されることが多いですが、重さがやみつきになる感じで、よく聴きました。や、今も聴いてます。
ライブでもよく演奏されて、育った曲が多いですしね。
UNENDING STYLEツアーは何カ所か行きましたが、確か毎回WITH LOVEで始まっていたような気がします。懐かしいです。

by 杏珠 (2008-07-01 20:36) 

まちびとん

☆ 杏珠 さま
nice!&コメントありがとうございます。
当時、CDショップでバイトしていた関係で、運良く、都合よく、全種類購入できたのです。ただ、無駄と言えば無駄かなぁ・・・とも思います。

初LUNA体験が、このUNENDING STYLEツアーだったので、やはり、思い出深いですね。
おっしゃるとおり、重さがいい感じですよね。実感です。
by まちびとん (2008-07-02 01:56) 

NO NAME

Gはピンクレディーの「サウスポー」に似ているとのことでしたが、自分は「UFO」だと感じました
by NO NAME (2016-01-22 15:11) 

まちびとん

@NO NAMEさま
あ・・・そうですね。おっしゃるとおり「UFO」の方ですね。
なんとなく「サウスポー」かと思っていましたが、聴きなおすとAメロは「UFO」が近いですね。
ご指摘感謝。
by まちびとん (2016-02-23 00:06) 

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