読書感想@五十嵐貴久『リミット』 [読書]
読書感想。
今回は、五十嵐貴久さんの『リミット』
前回の『リカ』に衝撃を受け、次作『リターン』に行かずに、別作の『リミット』
本作は舞台がラジオ局。
メインは、ラジオ番組のディレクターと、番組のパーソナリティ。
人気ラジオ番組のDJってか、パーソナリティは、「天才」と呼ばれる人気お笑い芸人。
この番組に「番組を聞いたら自殺する。」って自殺予告のメールが届く。
ディレクターは、放送で自殺の止めるよう呼びかけようと試みる。
いたずらの可能性もあるため、その場合の局の責任になると、幹部は反対する。
そんな中で、目に見えない相手に向かって、自殺を食い止めようと熱い戦いは始まる。
お笑い芸人のDJが、ダウンタウンの松本人志に重なったな。
ダラダラした感じで次はどうなる・・・って気になってページは進む。
が、全体的に地味な作品。
ラジオ人の仕事人としての姿は熱かった。
読書感想@五十嵐貴久『リカ』 [読書]
読書感想。
今回は、五十嵐貴久さんの『リカ』
2002年発売の五十嵐貴久さんのデビュー作。
2001年ホラーサスペンス大賞を受賞した作品。
後輩に勧められて、出会い系サイトにハマってしまい、
実際に女性と出会うために知り合った女性がとんでもないストーカーで、
ドンドン追い詰められていくというホラーサスペンス。
と、あらすじだけを記すとこれだけなのだが、このストーカーの行為がハンパナイ。
夜に読んでいたんだけれど、思わず後ろを振り返ってしまい、ぞくっとする事が多数あり。
いやいや、ゾゾットしたわ。
って事で、読了後に思わず twitter 呟いたのね。
そしたら、なんと、作家のご本人さんから リツイート&フォローされるというサプライズ。
これには驚いた。
神対応と呼ぶにふさわしい。
こりゃ、もっと彼の作品に読まなくっちゃね。。
読書感想@貴志祐介『悪の教典』 [読書]
CD 時々 読書
という事で、時々読書しております。
今回読んだのは、貴志祐介さんの『悪の教典』
貴志祐介さんと言えば、『黒い家』『青の炎』『硝子のハンマー』などで有名。
ダークな作風のミステリ作家ね。
不思議な世界観で、思わず入り込んでしまうため、個人的には好きな作家。
主人公は、高校教師。
この英語教師は、ルックスの良さと口の上手さで、生徒、同僚、PTAから絶大の信頼を得ている。
この教師が実はくせ者で、自分が生きていくのに邪魔と感じた者を躊躇うことなく殺害していく狂人だった。この教師が次々と関係者を殺害していき、最後は生徒全員の殺害を目論見るというもの。
沢山の先生、生徒が出て来るもので、誰が誰だかわからなくなることもあるので、メモ必須ですが・・・
圧倒的な吸い込まれ感と、濃密なストーリー展開。
前半は、学内での問題の駆除がメインで、「カンニング騒動」、「教師によるセクハラ」、「裏サイト」への対応と、自分を疑ってくる人の抹殺。
後半は、自分の不利を打ち消すために、ひたすら殺人を繰り返すストーリー。
前半は、面白かったが、後半は、ひたすら人を殺していくだけのサイコサスペンス。
ラストはちょっと救われたかな。
読書感想@歌野 晶午『ディレクターズ・カット』 [読書]
時々時間があればの読書。
読書の時間って、何も考えずその世界に入り込んじゃうんでイイんだよね。
今回読んだのは、ミステリ作家 歌野 晶午さんの『ディレクターズ・カット』
以前に読んだ『葉桜の季節に君を想うということ』でのラストのどんでん返しが衝撃的で、
この人の作品をちょこちょこ読むんだよね。
今回の作品はTV局の番組作成舞台裏。
若者たちの良心のカケラもない行動を偶然カメラが収めているというものTV局の人気番組。
これが、TV局の下請け会社による番組制作で、実はTV局側の主人公が知り合いの若者を使った、やらせ映像である。
この若者がファミレスで騒ぎ店員と店長に難癖をつけ自由奔放にふるまうのであるが、ここに出くわした、もう一人の主人公である美容師に、はさみで切り付けられることとなる。
だが、番組制作のため、この事件も警察に通報するのに先んじてテレビ番組のスクープネタとして番組化が進んでいく。
話は、TV局番組作成サイドの人間と、殺人鬼とされる美容師のサイドから描写が進んでいく。
で、最後には、待っていましたのどんでん返し。
あ~こんな落ちなのか・・・とビックリ。
後味の悪いどんでん返しでしたが、スピーディーな展開で、さらっと読めた。
読書感想@東野圭吾『恋のゴンドラ』 [読書]
秋の夜長は読書です。
ってことで、時間があれば時々読書タイムなのであります。。
今回は売れっ子作家 東野圭吾さん。
読んだのは比較的新作。
2016年発売の『恋のゴンドラ』
タイトルでもわかるが、舞台はスキー場の短編集。
ここで、男女の出会い、恋愛の模様が描かれている。
ゴンドラ内でのスリリングな1話目に始まり、いろんな人の恋物語がコミカルに描かれている。
次の話から、登場人物のつながりに気づき始めて、
あ~この人と、この人が、こうなっているのね・・・と、楽しみながら読み進む。
東野的な、トリック、スリルといったサスペンス的なモノは無いが、
なんというか、チクリと刺さる毒素的なものを感じるね。
さらりと読めて楽しめました。
こういったのも、たまにはありなんじゃないかな。。