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読書感想@五十嵐貴久『セカンドステージ』 [読書]


読書の会。
最近ハマっている作家、五十嵐貴久さん。
『リカ』、『リターン』、『リバース』の3連続ホラーだけでなく、警察系の話もある。
が、今回は全く異ジャンル。
アットホームな作品『セカンドステージ』
セカンドステージ.jpg

主人公は主婦の杏子。
二人の子持ちで、旦那は仕事に専念してて、家庭を奥さんに任せっきりで無理解。
この杏子が、旦那に内緒で会社を起業。
会社の内容は、子育てに疲れているママ向けにマッサージと家事をするという新ビジネス。
従業員は、時間に余裕のあるお年寄り。
各家のお手伝いに行きながら、各家の事情に老人が突っ込んでいく感じ。。
それぞれの家では、夫の無理解、姑との確執、アルコール依存などの悩み。
ここに傍若無人に首を突っ込んでいく老人。
さらには、杏子の家では、夫の浮気、息子の不登校、娘のケガなどの問題も勃発。

コメディータッチでありながらも、現在の社会問題も取り扱いながら
杏子の葛藤と、老人たちの自由奔放でありながら問題解決と、ラブコメが収められている。
内容に深みはないが、単純に楽しめました。
なんか、日曜21時のドラマに使えそうなネタ。

心温まるエピソードもあって、イイ感じでした。

五十嵐貴久さんの懐の深さを感じたもの。

セカンドステージ (幻冬舎文庫)

セカンドステージ (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/08/05
  • メディア: 文庫
セカンドステージ

セカンドステージ

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: Kindle版

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読書感想@五十嵐貴久『贖い』 [読書]


読書感想の部。
秋の夜長になるので、読書時間が増えるんです。
最近ハマっている作家、五十嵐貴久さん。
『リカ』、『リターン』、『リバース』の3連続ホラーだけでなく、警察系の話も秀逸。

今回は『贖い』なる作品。
五十嵐貴久『贖い』.jpg

オープニングで事件勃発。
1日には、東京都で小学生が誘拐されて、切断された頭部が学校の校門に置かれる殺人事件。
翌2日には、埼玉県の山中で女子中学生の死体が発見される。
さらに翌3日には、愛知県のスーパーの駐車場から1歳児が行方不明になり、一週間後に駅のコインロッカーの中から死体で発見される。

話は、東京、埼玉、愛知と、パラパラと切り替わりながら警察目線でのみ話が進められていく。
ストーリーの冒頭から、犯人と思しき人は明らかになっており、ここにたどり着くまでの道程が精密に書かれているもの。捜査を行う各刑事のスタイルも独特で、個性的。
ただ、イメージとしては、犯人明確となっている中の、なぜ?どうやって?を探っていくコロンボ的な作品。
捜査が丁寧に描かれた作品でページをめくる手が止まらないかったな。

ストーリーの背景にあるのは、社会問題。
深いわ・・・

面白かったな。

贖い

贖い

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2015/06/17
  • メディア: 単行本


あ、文庫版も発売中なのです。

贖い(上) (双葉文庫)

贖い(上) (双葉文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2018/08/07
  • メディア: 文庫
贖い(下) (双葉文庫)

贖い(下) (双葉文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2018/08/07
  • メディア: 文庫

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読書感想@五十嵐貴久『交渉人』 [読書]


読書感想。
最近ハマっている作家、五十嵐貴久さん。
『リカ』、『リターン』、『リバース』の3連続ホラーはビビりでしたな。

今回は『交渉人』
五十嵐貴久『交渉人』.jpg

タイトルどおり、交渉人が主人公ね。
コンビニ強盗が、コンビニ逃走後に、夜の病院に人質を取って立て籠る。
ここに対応するのが、警視庁の中で交渉人として第一人者と言われた専門家刑事と、元部下の女性。
前半部分は、犯人への対応として、交渉人としての役割をこなしきちんと誘導していく。
後半の意外な進展となり、ラストは意外などんでん返し。

物語に引き込まれてしまい、話のテンポも良く、ドキドキした。
こういったサスペンス系も面白いな。



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読書感想@五十嵐貴久『リバース』 [読書]


読書感想。
先日衝撃を受けた、五十嵐貴久さんの『リカ』
更に続編の『リターン』


『リカ』は、とにかく不気味
『リターン』は、恐怖であった。
で、今回は続編『リバース』である。
五十嵐貴久リバース.jpg

恐怖のストーカーのリカ誕生の物語であり、
彼女の少女時代の様子が描かれている。
ストーリーは、住み込み家政婦の視点のみで語られるもの。。
医師の父、美人で良妻、二人のお人形のような双子姉妹「梨花」&「結花」
この一家で働く家政婦が伝える怪しさ満載の一家の様子。

前半は不穏な様子を感じるのみであるが、後半は不気味さが増す。
そんでもって、驚きのラスト。

本作で感じたのは、「悪意」ね。

タイトル「リバース」ってのは、REVERSE ではなく、REBIRTH
なるほどね。

リカ (幻冬舎文庫)

リカ (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2003/10/10
  • メディア: 文庫

リターン (幻冬舎文庫)

リターン (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2015/11/06
  • メディア: 単行本

リバース (幻冬舎文庫)

リバース (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 文庫


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読書感想@五十嵐貴久『リターン』 [読書]


読書感想。
この前読んだ、五十嵐貴久さんの『リカ』
この続編『リターン』
五十嵐貴久『リターン』.jpg

恐怖の『リカ』から、10年後が舞台。
スーツケースに収められた手足の無い死体が発見される。
これが、10年前にストーカーのリカに結果として捕まってしまった前作の主人公の本間。
リカを捕まえるために、警察が動き出す。
そして、さらなる事件が起こるもの。。

と、恐怖のリカの再降臨なのである。

本作は、リカを捕まえるために動く警察の舞台がメインとなってて、
作品の中でリカの恐ろしさが伝わるのは、後半部分。

前作に比べると、不気味さは減ったが、その分現実性があって怖かったな。
いやいや。。

次は、更なる続編『リバース』ね。

リターン (幻冬舎文庫)

リターン (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2015/11/06
  • メディア: 単行本
リターン

リターン

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/06/27
  • メディア: 単行本




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