SSブログ

読書感想@五十嵐貴久『リハーサル』 [読書]


読書感想。
最近ハマっている作家、五十嵐貴久さん。
『リカ』、『リターン』、『リバース』の3連続ホラーがとにかく怖かった。


『リカ』は、とにかく不気味。
2作目となる後日話『リターン』は、恐怖。
3作目となる誕生話『リバース』は、悪意。

今回は、4作目『リハーサル』
リハーサル.jpg

本作は、1作目『リカ』に至るまでの話。
3作目『リバース』との間に位置する。

『リカ』での話で、主人公リカの以前に働いていた病院での話である。
ここでは、副院長がリカの恋愛の対象となり、悲劇に巻き込まれる。

今回も、リカの狂気が凄まじい。
副院長に関係する女性が次々と・・・・

本作もゾワッとする恐怖があるね。

TVドラマでも、「リカ」を放送している様子。
全て見られていませんが、リカが高岡早紀さんとは、イメージ綺麗すぎるな。

リハーサル (幻冬舎文庫)

リハーサル (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/02/21
  • メディア: 文庫


nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

読書:湊かなえ『リバース』 [読書]


秋の夜長にタマには読書。
読んだのは、イヤミスと呼ばれる 湊かなえ さんの著書『リバース』
湊かなえリバース_.jpg

主人公の深瀬は、平凡で地味なサラリーマン。
彼の唯一の趣味がコーヒーであり、お気に入りの喫茶店で長居したり、コーヒーを自分で入れること。
そんな彼に珈琲店で出逢った女性が恋人となる。
そんな矢先、彼女のところに、『深瀬は人殺しだ』との告発文書が送り付けられる。
ここで思い出すのは、大学時代の事件であり、その事を彼女の話すと、彼女は去ってしまう。
そこからは、告発文を送った人探しと、大学時代の事件の真相探しの旅が始まる。

と。。。
この作品は昨年、ドラマでも放送されていたもの。
ドラマも面白くって引き込まれてしまったけれど、本も良かった。
ドラマの方には、原作にはない刑事とかも登場してきて、物語が膨らませてあった・・・
比較すると、原作はシンプル。

とはいえ、ラストはガツンと来るね。
ドラマでは、救いがあったが、
原作では救いもなく、突き放されての幕引き。

リバース

リバース

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: 単行本
リバース (講談社文庫)

リバース (講談社文庫)

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: 文庫




nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

読書感想:五十嵐貴久『マーダーハウス』  [読書]


読書感想の回。
最近ハマっている作家、五十嵐貴久さん。
『リカ』、『リターン』、『リバース』の3連続ホラーはゾクリとしましたな。
これ以外にも、警察モノ、青春モノ、アットホームなものと、色々多彩な作家さん。
こんかいは、お得意分野か?ホラー。
『マーダーハウス』
五十嵐貴久『マーダーハウス』.jpg

舞台は、鎌倉の外れにあるシェアハウス。
TV番組「テラスハウス」の雰囲気そのままに、ルームシェアをすることとなる。
プロローグの数ページのおぞましいこと・・・
ここから、一転して、ここに入居することになる女子大生の目線で展開していく。
ここに住んでいる、男女4人ずつの8人の物語。
前半は、日常生活であるが、その中で、ちょっとした変な出来事や、不審死が起こり、徐々に不気味さが加わっていく。

本のタイトルからは、13日の金曜日的なイメージがあったが・・・
ま、後は読んでのお楽しみ。

にしても、この人の作品面白いね。
ギュッと世界に引き込まれちゃいます。


マーダーハウス

マーダーハウス

  • 作者: 五十嵐 貴久
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2019/03/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
マーダーハウス

マーダーハウス

  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2019/03/19
  • メディア: Kindle版

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

読書感想:こざわたまこ『仕事は2番』 [読書]


タイトルに惹かれてしまい手に取った本
こざわたまこ著『仕事は2番』
仕事は2番.jpg

お仕事がテーマの6作短編集。
主人公は1作ずつ異なり、それぞれの立場での目線と、登場人物がそれぞれでリンクするもの。
・上から下から挟まれる中間管理職
・気弱な管理職
・総務課の女子
・仕事はできるが私生活がダメな上司
・仕事に適合できない女子
・会社の清掃のおじさん
と、同じ会社での人間模様が描かれている。

それぞれが、色々な思いを抱えながら、
言いたいことも言えずに仕事をしているんだなって、改めて実感する内容。
同じ会社であっても、立場は違うし。背景も違う。
そんな中で、一つの塊として、進むのが会社って生き物なのだと。
どの短編もどことなく切ない話。
ラストの、清掃のおじさんの話が特に良かったかな。

結局のところ、生きることが1番で、仕事は2番だって事を教えてくれるもの。

あ・・・・なんだか、今の仕事とリンクするな。。


仕事は2番

仕事は2番

  • 作者: こざわ たまこ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2018/05/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

読書感想:五十嵐貴久『交渉人 遠野麻衣子・最後の事件』 [読書]


読書感想の会。

読書は最近もっぱらハマっている作家、五十嵐貴久さん。

以前に読んだ、『リカ』、『リターン』、『リバース』の3連続ホラー以外にも、
『交渉人』のサスペンス系も面白かった。

今回読んだのは、その『交渉人』の続編『交渉人 遠野麻衣子・最後の事件』
交渉人 遠野麻衣子・最後の事件.jpg

舞台は前作から2年後。
前作でも交渉人として活躍をした女性警察官の遠野警部が事件に巻き込まれる。
交番の爆破事件が彼女の目の前で起こり、犯人の要求は、拘留中の教団の教祖で、地下鉄爆弾テロ事件の首謀者の釈放。
その後、東京の各所で次々と爆弾爆破事件が発生する。
犯人とのやり取りは、インターネットのみである中で、交渉人としての手腕を問われる。

ってことで、舞台の素材が、宗教団体の事件であったり、9.11などのテロ事件を彷彿させるもの。
前作はサスペンスであったが、本作は、パニック系と言った感じ。
警察を総動員しての爆弾探しであったり、「踊る大捜査線」的な、幹部の責任所在問題であったりと、いろいろな面で楽しめた作品。ラストの犯人は意外であったな。

やはり、この人の作品面白いわ~
ジワリと染み込んでくる東野圭吾作品とは違い、ガツンと来るのが五十嵐貴久作品かな。。



nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感