読書感想@真保裕一『アマルフィ』 [読書]
一ヶ月に一冊って、ペースが落ちて、2ヶ月に一冊になっちゃっています(T_T)
今回はちょっと前に話題になった『アマルフィ』
織田裕二さん主演で沢山宣伝していましたね。
作者の真保裕一さんは、結構好きな作家さん。
この作品同様、織田裕二主演で映画化された『ホワイトアウト』
偽札作りから始まる詐欺師の騙しあいの『奪取』
誘拐の身代金は、入院患者の死だという『誘拐の果実』
と、スリリングな話を書いてくれるんだよね。
さて、今回の『アマルフィ』
イタリアを舞台とした物語。
ここを訪れた日本人の母と娘。
彼女らがイタリアのホテルに到着するしてまもなく、娘が誘拐される。
で、登場するのが、現地に赴任したばかりの外交官で、邦人保護担当となっている主人公。
これが、織田裕二さんの役。
そして、身代金の要求あるなか、出て来るのは個人のトラブルには深く付き合いたくない日本大使館の上層部のいやらしい体質。
それを気にせず、主人公は身代金の引渡しに協力するんだけれど、お金の引渡しは失敗に終わり、娘の帰ってこない。
・・・と、ココまでは、ホンのさわりの部分。
最初は、普通の誘拐モノかと思ったんだけれど、中盤から話が意外な方向へ展開するんだ。
人種問題であったり、国家のカラミであったりとバックは大きい。
ちょっと気になったのは、話がとんとん拍子に進みすぎること。
全く無駄な展開がなく、犯人の懐へとサクサクと近づいていくのは、映画的であるね。
なぜにそんな発想が?なぜ今そんな選択肢が?なんて思う点があるんだよね・・・
主人公の外交官は、ここまで事件に入れ込む心情。母親の心情。犯人の思い。
なんとなく、描写が薄い気がするんだよね。もっと緻密でも良かったのでは・・・
なんだか、映像ありき である感じがしたんだよね。
主人公は 織田裕二 って、イメージが出来ちゃっているから、それ以上想像力が働かないんだね。
などと言っても。平均点は軽くクリアしていて、面白い作品だったね。
作者が"裕一"で、主人公が"裕二"なんて、なんだか面白いね。
ホワイトアウトは読んだことありますが、
アマルフィは未読で、映画も未見です。
男性作家特有のスリリングな描写が面白いと思う作家さんですね^^
今から読んでも、織田裕二のイメージが強すぎて、
のめりこめる自信がないのが読むのを躊躇う理由だったり^^;
決して嫌いなわけではないのですが;;
by 雪紘 (2010-01-22 01:40)
原作の評価は元々高かったですねw
by nano (2010-01-22 04:02)
原作は面白そうですね。
by デルフィニウム (2010-01-22 09:23)
★ みなさま、ご訪問・沢山のnice!・コメントありがとうございます m(__)m
☆ 雪紘 さま
おお~「ホワイトアウト」読まれたんですね。
ボクも好きな作家さんです。
ただ、おっしゃるとおり、この作品は主人公に織田裕二のイメージがあるため、そこがいい面、悪い面ありますね。
無理されず、機会があるときにドウゾ。
☆ nano さま
へぇ~そうなんですね。。
ボクは、映像化よりも、原作を読むほうがすきですね。
原作がよければそれで満足です。
☆ デルフィニウム さま
そうですね。意外にあっと言う展開もありで良かったですね。
by まちびとん (2010-01-27 01:33)