読書感想。貫井徳郎『失踪症候群』 [読書]
最近お気に入りの、貫井さん。
途中の展開とか、最後のドンデン返しとか、が 結構おもしろいんだ。
今回は、『誘拐症候群』『殺人症候群』と続く、症候群3部作の 第1作目。
本作はシリーズ最初なのか、登場人物がある程度詳しく紹介してある。
警察として大々的に捜査できない事件を探る、闇のチーム(スパイ大作戦の様な)があって、
そのチームが、相次ぐ若者の失踪の謎を探っていく話。
調べていくうちに、つながりが明かされてきて、その中の黒幕も判っていく。
最終判断は警察がするので、それまでの捜査を行なう。
サスペンスなんだけど、
チームの一人の娘が事件に巻き込まれて行く中で、家族的なやりとりもあって
失踪する若者も含めた、『現代の人間関係のあり方』みたいなモノを感じた。
展開はスムーズ。
話の先が気になりって、どんどん読んだのと、
話のテンポも良かったので、あっという間に読めた。
あまりにも、展開がスムーズすぎて、
考えさせられるというか、心に残る箇所がなかったのが残念と言えば残念。
望みすぎですね。
面白かったよ。2時間サスペンスに出来そうな感じ。
いかがでしょう?
★★★★☆(5点満点で4点かな)
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