ようやく入手。BUCK-TICK『十三階は月光』 [音楽 -BUCK-TICK-]
BUCK-TICKの14枚目のアルバム で、2005年発売。
ゴシック であるとか、様式系 であるとかで、評判高く、お勧めだというアルバム。
ゴシックって、どんなんだろ? フォントの事しか思い浮かばない・・・
前々から聴きたかったんだけれど、購入しようと思ったときには
もう、DVD付きの初回盤は、店頭になく、いろいろ探していたんだ。
で、先日ようやく入手。
どうしても、初回盤が欲しかったので、珍しく奮発したよ。
ここで、買っておかなきゃ、もう巡り逢えないかも・・・と言うのは言い過ぎ?
いやぁ、聴きたかったねぇ・・・
以前に聴いていたシングル曲の「ROMANCE」が、あまりにも気に入ったからね。
CD見ると、まず曲数の多さに驚かされる。
18曲なんて、最多じゃない?
さっそく、再生すると、まず音の重厚さに驚かされる。
ドォンって云う、重い音の曲が続くね。
さて、そんな訳で、またまた調子のって、全曲感想。
1.「ENTER CLOWN」
ドラムロールと、マイナー調のオーケストラで始まる、まさに物語の幕開けとなる、SE的インスト。
2.「降臨」
ゆったりとした、重圧感のある曲。
印象的な、イントロの重い響きと、時計のコチコチ音と共に、何かが生まれ出てきて、
これから、何かが始まりますという感じのスローな曲。
なんとなく、名曲「カイン」風で、今にも嘆きのカ~イン って聞こえてきそう。
3.「道化師A」
ディストーションギターが印象的。
この曲も、スローで重く、演奏はぶ厚い。
4.「Cabaret」
引き続き、重く、狂気の片鱗を見せている曲。
5.「異人の夜」
跳ねるベースラインが 印象的。
星野的哀愁のメロディー と 情熱的な歌詞が素敵な曲。
6.「CLOWN LOVES Senorita」
物語の幕間的なSEインスト。
7.「Goblin」
一転して明るく、スピーディーでダンサブルな曲。
軽快なロックであるはずのに、どこか暗い・・・
dadada~dadada~のフレーズは、宴会でも行なわれているかのよう。
8.「ALIVE」
引き続き、明るめな曲。
演奏も若干軽くなって、王道の疾走系直球勝負の文句なしにカッコいい曲。
先ほどの、幕間SEで、舞台が変わったかの印象を受ける。
9.「月蝕」
『Six/Nine』にもあった、宗教的なコーラスとシャウトを含んだ、壮大かつ重厚な曲。
僕には難解だ・・・
10.「Lullaby II」
再びインスト。また舞台が変わるのだろうか? とも思わせる子守唄的SE。
短いながらも、想像力をかきたてられる。
11.「DOLL」
オペラ調ダンス的?な変わった曲。懐かしのMALICE MIZER(マルスミゼル)的な雰囲気。
物語で言うなら、この場面が"起承転結"の"転"なのか?
12.「Passion」
高らかに朗々と歌い上げるスローで、重圧感のある曲
13.「13秒」
まさに、13秒の空白。
何かの音が入っているんじゃないか?
と、ヴォリュームを上げたら、次の曲のイントロが爆音で流れて驚いた(^^)
14.「ROMANCE -Incubo-」
物悲しいメロディアスな曲。こういったのを、耽美的と言うのだろうか?
この流れで聴くと、シングルで聴くのとは少し印象が異なるね。
イントロ前の空白で焦らされ、印象的なイントロが鳴るとドキッとするよ。
この曲大好き。イントロのメロディーラインが頭から離れないよ。。
15.「seraphim」
ゆったりと流れる、うねるようなメロディの曲で、歌詞は意味不明。
妙なポップな曲調が、物語がハッピーな方向に向かっているのか?と思わせてくれる。
16.「夢魔 -The Nightmare」
以前に、Gacktかと思った と、感想を書いた曲。
高らかに歌いあげる雰囲気がなんだか中世風。
重厚なオペラチックな曲で、単調ながらもカッコいい。
17.「DIABOLO -Lucifer-」
エフェクトのかかった音と、物悲しい演奏が、物語の終わりを告げている雰囲気を作っている。
あ~演劇だったのか?との印象を受ける。
18.「WHO'S CLOWN?」
物語の終わりと言うより、再び、最初の曲に戻るような暗示のインストSE
まだまだ、続く・・・みたいな
と、ゴシックの意味する、中世オカルト的な雰囲気を、ヒシヒシと感じる凄い作品だったよ。
ジャケット写真で描かれている世界感そのまんま。
初回特典DVDに収録されている「ROMANCE」のPVもそんな雰囲気で、抜群!!
闇の部分を強く意識した作品で、暗く重い中に、キラリと光るメロディアスな部分。
今までのアルバムにも、こんな感じの曲はあったかもしれないけれど、
ここまで、圧倒的な重圧感でアルバム全体を同じような色に仕上げているのは、初めてでいて異色。
賛否あるかも知れないが、個人的には大好き!!
18曲中、インストは5曲なので、実質13曲(ここでも13という数)
前作の、『Mona Lisa OVERDRIVE』とも、前々作の『極東 I LOVE YOU』とも、全く違う音世界。
Gacktのいた頃のMALICE MIZERに近い感じ。だた、BUCK-TICKよりも全っ然、軽いけどね。
中のアーティスト写真も凝っていて、
最初に出てくる 今井さんは「闇の入口の番人」
最後に出てくる 櫻井さんは「闇の帝王」的な印象。
その前に出ている 星野さんは「その執事」 みたいな (^^)
にしても、麗しい~
このアルバム、聴くたびごとに はまっていく・・・
ホント、単純にカッコいいよこれ。
でしょ?でしょ?♪♪
by 青苺シル子 (2008-05-25 00:32)
最後の2行に同感!!です。大人のゴシック、でしょ?
「夢魔 -The Nightmare」は私も大好きなんですが、よく歌詞を聴いたら「百鬼夜行〜」って歌っててびっくりしました。ゴシックなのに百鬼夜行かい!って(笑)
…で、このアルバムの次に出たのが「天使のリボルバー」でしたから、そのギャップにまた驚き、感動したのですよ。
by 杏珠 (2008-05-25 16:30)
☆ 青苺シル子 さま
です♪です♪♪
以前に、「大人のゴシック」だと教えていただき、すっごく気になっていたのです。
いやぁ~。ハマりました。
ヘビーローテーション中です。
by まちびとん (2008-05-25 23:11)
☆ 杏珠 さま
このアルバム、本当にカッコいいですよぉ!!
確かに、「百鬼夜行」って歌っていますね。
歌詞に注目して聴いていると、この曲なぜか、どこかに戦へ出向くような印象を受けました。
ホントに、アルバムごとでイメージが変わるバンドですね。
ただ、どれをとっても、BUCK-TICK。と言うのがすごいと思いますね。
サスガです。
by まちびとん (2008-05-25 23:21)