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読書感想。本多孝好『正義のミカタ』 [読書]

以前に一度 本多さんの本を読んだことあり、今作で2冊目。
タイトル&表紙に惹かれてしまい、この本を手にとってしまった。

正義のミカタ―I’m a loser

正義のミカタ―I’m a loser

  • 作者: 本多 孝好
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本

さて、内容はと言うと、

高校時代にいじめられっ子だった主人公が、大学で今までの生活を変えようとしていた。
が、大学でも同様にいじめられようとした所を、ボクシングの達人に助けられる。
彼は、主人公の特技『殴られるときに目もつぶらずにパンチを痛くない箇所にずらす』に驚き、
主人公を、学内の正義を守る「正義の味方研究会」に入部させてしまう。

主人公はボクシングの練習を行なったり、正義の味方研究会として活動したり、
クラスの美人の子に恋をしたり、と、大学生活をそれなりに楽しんですごす。
と、前半は学園物っぽく、軽い感じで楽しそうな話で、先が気になりながらページをめくる・・

中盤からは、学内での怪しげなサークルの潜入捜査を研究会から依頼され、
その中で親しくなる先輩との話がメインとなってくる。
人生観の話となっていき、
人間は、上・中・下と階級・格差があって、それを不公平と考えてはいけない。
とか、なんとか、と話が展開されていったり、
将来がどう とか、 社会がどう とか、 の概念の話になっていく・・・
そのあたりで、なんだか話がずれていって、中だるみ気味。。

後半では、「正義」とは何なのか?
「正義」と行動する事で、その自分をカッコいいと感じていないのか?
それは「正義」なのか?
「正義」の考えかたの違いは人それぞれである事。

などと考えながら、行動する主人公。

意外な感じの結末なんだけど、何だか消化不良で、納得出来ない感じ。

恋の話も途中切れになったまま・・・
友人との関係も釈然としないし・・・

ううん・・・
前半のイメージで話が進めば面白かったかも・・・
マイナス思考の主人公が、変わって行く感じで楽しめたのに・・と思ってしまう。

伝えたかったのは、中盤の話なのか?
「正義」についての結論も出ていないような・・・
これは、結局 読者への疑問提起なんだろうか??


という訳で、LUNA SEAの『BROKEN』の歌詞を思いだしたよ。
♪~ニセモノの優しさを振りかざすより~今 心の剣を抜こう~♪
って。ちょっと主題が違うかな・・・

★★☆☆☆(5点満点で2.5点?)


タグ:本多孝好
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