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読書感想。東野圭吾『名探偵の掟』 [読書]

探偵ガリレオでさらに有名になった、東野圭吾さん。
本作は珍しい短編で、連作集となっている。

名探偵の掟 (講談社文庫)

名探偵の掟 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 文庫

名探偵の掟

名探偵の掟

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/02
  • メディア: 単行本


名探偵と警部のコンビがそれぞれの事件を推理、解決する話。
このコンビは、ところどころで、自分自身が小説上の登場人物であると意識しながら話をする。
って言うのが、おもしろい。

そこでは、変わった視点から物が見られていて、いろんな批判もされている。
代表的には
・密室殺人の意義とは?
・犯人当ては面白いのか?
・読者は犯人当てようと考えながら読んでいるのか?
・ダイイングメッセージの無意味さ
・時刻表トリックは意味あるのか?
・原作をドラマ化することへの批判
・バラバラ殺人、古典本格もの、首無し、無くなった凶器等々の批判
・主人公の警部や主人公が犯人ってありなのか?

と、いろんな事件に対して、作家や読者を批判しながら、一定の方向へと解決していく。
これを書いては、自分自身の首を絞めているのではないかぁ・・・
と思わせるほど、皮肉な作品。

一風変わった感じで楽しめた。というか、かなり笑えたよ。
ただ、短編は何だか物足りないね・・・

★★★☆☆(5点満点で3点)


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