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読書感想。薬丸岳『闇の底』 面白かった。 [読書]

デビューは、第51回江戸川乱歩賞受賞の『天使のナイフ』の薬丸岳さん。

天使のナイフ

天使のナイフ

  • 作者: 薬丸 岳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 単行本

そのデビュー作は、少年犯罪と その被害者の気持ち。を主題に、
殺人を犯した少年が、軽い罰だけで社会復帰したんだけど、その少年が殺される。
で、被害者家族が疑われる・・
なんて話で、かなり面白かった。

少年法 とか 犯罪者の更正 とか 被害者の気持ち・人権 とか 色々考えさせられる重い内容だった。


で、本作は、受賞後第1作。

闇の底

闇の底

  • 作者: 薬丸 岳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/08
  • メディア: 単行本


少女を狙った性犯罪をメインとした内容で、
犯罪が起きるのと当時に、それを抑止しようと前歴者が首を切られて、殺されていく。
殺人犯は、犯行声明文を送りつけ、世論を巻き込んだ論争にまで発展する。
性犯罪事件と、首なし殺人事件が同時に平行して展開する。
最後に、2つの事件が交わっていく・・・・。

いやぁ、最後の展開には、びっくり!! そう来るかぁ・・・・・ と。

前作同様に、
被害者の人権とは?
犯罪者は刑を終えればそれでいいのか?
 など、考えさせられる、いい内容だった。

新人とは思えない、しっかりとした文書・内容で、読み応えアリ。
なんとなく『東野圭吾』系な話なんだけど、巨匠 東野氏 に引けをとらないいい本だった。

あっという間、というか、寝る間を惜しんで、夜中 ずっと 読んでた。。
本当に面白かったよ。

★★★★☆(5点満点で4点+)


タグ:薬丸岳
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