読書感想。薬丸岳『闇の底』 面白かった。 [読書]
デビューは、第51回江戸川乱歩賞受賞の『天使のナイフ』の薬丸岳さん。
そのデビュー作は、少年犯罪と その被害者の気持ち。を主題に、
殺人を犯した少年が、軽い罰だけで社会復帰したんだけど、その少年が殺される。
で、被害者家族が疑われる・・
なんて話で、かなり面白かった。
少年法 とか 犯罪者の更正 とか 被害者の気持ち・人権 とか 色々考えさせられる重い内容だった。
で、本作は、受賞後第1作。
少女を狙った性犯罪をメインとした内容で、
犯罪が起きるのと当時に、それを抑止しようと前歴者が首を切られて、殺されていく。
殺人犯は、犯行声明文を送りつけ、世論を巻き込んだ論争にまで発展する。
性犯罪事件と、首なし殺人事件が同時に平行して展開する。
最後に、2つの事件が交わっていく・・・・。
いやぁ、最後の展開には、びっくり!! そう来るかぁ・・・・・ と。
前作同様に、
被害者の人権とは?
犯罪者は刑を終えればそれでいいのか?
など、考えさせられる、いい内容だった。
新人とは思えない、しっかりとした文書・内容で、読み応えアリ。
なんとなく『東野圭吾』系な話なんだけど、巨匠 東野氏 に引けをとらないいい本だった。
あっという間、というか、寝る間を惜しんで、夜中 ずっと 読んでた。。
本当に面白かったよ。
★★★★☆(5点満点で4点+)
タグ:薬丸岳
コメント 0