CD購入＠聖飢魔ＩＩ『悪魔が来たりてヘヴィメタる』 [音楽 -邦楽-]
中古CDネタ。
今回は、邦楽ハード。
ご存知、日本のハードロックバンド 聖飢魔II（せいきまつ）
あ、出身地は地獄なんだっけ？？
先日、彼らの1986年発売の2枚目のアルバム『THE END OF THE CENTURY』を入手。
舐めていたのだが、予想を以上に良かったのである。
http://shiningbrightly.blog.so-net.ne.jp/2014-02-04
なので、調子に乗って、他のアルバムにも手を伸ばしたのだが、まずは1985年のデビューアルバム
『悪魔が来たりてヘヴィメタる』
（28DH-5062）
[中古購入価格は800円]
この前も書いたが、聖飢魔II といえば、へヴィメタル と言うジャンルの音を最も解りやすく伝えたバンドで、ケバケバメイクと、うるさい金属音の、いわゆる、ヘビメタ という世界を確立したバンド。
日本の元祖ヴィジュアル系なのではないか？
が、このアルバムのタイトルは『悪魔が来たりてヘヴィメタる』となっており、ヘビメタ となっていないのが好感高い。
とはいっても、国内唯一のハードロック／ヘヴィメタル音楽雑誌 BURRN! 誌にて、この作品の評価が100点満点中、0点という前代未聞の得点をとったのは有名な話。
さて、その0点のアルバムである。
デーモン閣下の声が若々しいのであるが、今ほどパワーが無く、高音を張り上げるのみ。
JUDAS PRIEST のRob Halford を意識しているようにも感じる。
適度にザクザク刻むギターと、特に特徴の無いリズム隊。
音圧が薄いのが残念だが、全体的にJUDAS PRIEST に似た、正統派ハードロックの系譜である。
当時のメンバー（構成員と呼ぶ）は、
ヴォーカル：デーモン小暮
ギター：エース清水
ギター：ジェイル大橋
ベース：ゾッド星島
ドラムス：ライデン湯沢
であるが、このアルバム発売前に オリジナルメンバーであり、ほとんどの楽曲を作成したギターのダミアン浜田が脱退し、メンバー交替しており、本作では楽曲のほとんどがダミアン氏のものである。
収録は全5曲（ラストの曲は組曲）で、全28分とコンパクト。
1曲目「魔王凱旋」は、ツインリードのハモリが流麗なコンパクトなインスト
2曲目「地獄の皇太子」は、力強くドラマティックな疾走系ハード。ギターソロも曲の雰囲気もカッコええ。
ギターのハモリとか、曲の勇ましさからして、完全にJUDAS PRIEST
3曲目「ROCK IN THE KINGDOM」は、ミディアムテンポでサビがキャッチーな曲。こちらはIRON MAIDEN的でもあるかな。
4曲目「X・Q・JONAH」も、ミディアムテンポで勇壮なコーラスの曲。硬質のギターがJUDAS PRIESTの「Turbo」を想い出した。
5曲目「悪魔組曲 作品666番ニ短調」
a）序曲：心の叫び
b）第一楽章：STORMY NIGHT
c）第二楽章：悪魔の穴
d）第三楽章：KILL THE KING GHIDRAH
e）第四楽章：DEAD SYMPHONY
f）終曲：BATTLER
と、６部編成の大曲であるが、a）、c）、f）はほぼ、デーモン閣下の語り。
この中の、b）STORMY NIGHT は、鋭いリフの疾走曲で正統派ハードの典型的。
d）KILL THE KING GHIDRAH は、タイトル通り、RAINBOWの「KILL THE KING」のイントロに似た感じのスピーディーでメロディアスなインスト小曲。
e）DEAD SYMPHONY は、普通の単調なロック。
ラストは、勇壮なバックの演奏とともに、デーモン閣下の語りなのだが、
「迷える子羊たちよ～」 と始まり「世紀末」が来るとかで
「死にたくなければ、毎晩寝る前に、このレコードを聴くのだ！」と
「著作者に無断でダビングする事は悪魔が許さない。」と締めくくるのだが、終わった後に小さく「お疲れ様でした」と入っているのは遊び心か？
とにかく、どこまで本気で、どこまで ふざけているのかが不明。
ボク的には、こういった語り部分は全く持って不要なんだけどね・・・
ツインリードのギターとか、疾走曲があるほうが全然良いんですけど・・・
作品としては、短くあっという間であるが、いい曲もあって、侮れない。
疾走系ハード。
こちらはTVパフォーマンス。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ソニーレコード
- 発売日: 1988/06/22
- メディア: CD
- アーティスト: 聖飢魔II
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2013/07/17
- メディア: CD
タグ：聖飢魔ＩＩ
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