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CD購入:LUNA SEA SELF COVER ALBUM『MOTHER』 [音楽 -LUNA SEA-]

LUNA SEAの4thアルバム『MOTHER』&5thアルバム『STYLE』
この2作が全曲フルリテイクのセルフカバーアルバムとして再びリリースされた。

ボクが購入したのは、SLAVE限定盤であり、
アルバムに加えて、5月に開催された『THE BEST OF LUNA SEA 2023』公演のライヴ映像と音源と写真集にTシャツが付いた豪華盤。
LUNA SEA『MOTHER』selfcover.jpg(AVZ1-63518-9/B)
とは言え、聴きたいのはアルバムである。

まずはアルバム『MOTHER』
1994年に発売されたオリジナル盤は、ホント良く聴いた。
今までで一番多く聴いたCDじゃないか?って。。

前置きはさておき、『MOTHER 2023ver』を聴いた。

1曲目「LOVELESS」
神聖なるオープニング曲。
明確に変わったと感じるのは音の明確さと分離感
特にオープニングから最後まで貫くINORANのアルペジオの透明感が増した。
これに対比するが如く地を這うようなJのベース音のうねりも増した。
そして、皆が気にしていたRYUICHIの声も、肺から丁寧に絞り出すようなブレスとなり変わらぬ艶やかさ。
最後のSUGIZOのサスティーンが伸びたね。
この曲は神々しいよね。

2曲目「ROSIER」
LUNA SEAの代表曲ともいえる破壊力と疾走感を持った曲
こちらもアレンジも演奏も原曲に忠実であるが、INORANのアルペジオのクリア感が失せて曲に溶け込んでしまった感じ。
サビの後のJの遺言は、言葉が明確に聞こえてくるようになっているし、
SUGIZOのギターソロ後が、チャカチャカ音ではなく、ライブで聴けるようなギターカッティングになったのが明確に気づく点かな。
「LOVELESS」の分離感と一変して、こちらは音がひと塊となって突っ走っていく感じで引き込まれてしまう。

3曲目「FACE TO FACE」
地を這うようなリズムに、クリーントーンが響く深みのある曲。
RYUICHIの声のバックにうっすらと繊細な女性コーラスが重なっており、サビではさらに優雅に響く。
リズム隊のずっしり感が倍増した部分と、「FACE TO FACE」の節回しが変わった。
深淵なる宇宙を感じるもの。

4曲目「CIVILIZE」
ギターリフ主体のスリリングな高速曲
出だしの歪みのギターの音色が、さらにワーミーで歪んでおり、クリーントーンは、よりクリーンになっている。
ドラムを主体にグイグイ引っ張っていく曲進行で荒々しさを増したな。
キレッキレなギターと、それにビタッと全体の演奏が合うのが心地よい。

5曲目「GENESIS OF MIND〜夢の彼方へ~」
魂の叫びのようなミディアムバラード
出だしのアコギが若干ゆったりになり、クリーントーンがまろやかになったか。
ギターソロ以降のバックに鳴っているのが、SEからアルペジオに変わった。
そして何より、RYUICHIの歌声も歌いかたも熱量が増したのを感じる。
とにかく、温かくも物悲しい曲である。

6曲目「AURORA」
優しく包むこむような明るい曲
出だしのノイズ音のあとで「近付きたい 近付けない キミよ 夢を見てる」って部分が、オリジナルではブツ切りで「近付く・近付・ない・・・ キミよ 夢を見てる」って感じなので、あれ歌詞変わった?と思ったくらいだが、歌詞カード見て変わっていないことを確認。
ベースも、ドラムも、音が丸いというか優しい感じ。
何よりも、RYUICHIの歌声が優しさを増した感じ。
とにかく、しっかり丁寧にビブラートしているのが聞いてとれる。
ラストのピアノ(アルペジオ?)がゆったりになった。

7曲目「IN FUTURE」
ギターリフ中心の疾走の破壊曲
心臓の鼓動音で始まり、その後の左右に流れる電子音が現代的に進化
明らかに異なるのは、のっけから左からINORANのカッティングが聞こえること。
ライブで聴けるアレンジね。
両サイドから鋭角的なギターカッティングが聴けるが、この曲を引っ張るのはドラムス。
切れ味が増し、一体感も増した。

8曲目「FAKE」
軽快な実験曲。
イントロSEが優しくなり、直後のアルペジオも丸くなった
後半では、左右のギターが自由に遊んでいる感じの音が足されたかな?
ラストの「ワーアアア」って叫びが聞こえやすく目立つようになっている。
ちょっとテンポが遅くなっているのと、
オリジナルに感じたデジタル感が失せ、生っぽい手触りになったね。

9曲目「TRUE BLUE」
シンプルであるが緊張感が途切れない曲
やはり感じるのは、RYUICHIが紡ぎ出している声の丁寧さ。
INORAN側の音になるのか、メインのギターの裏でキラキラ聞こえるSE的音が増した。
全体的なアレンジは原曲忠実であるが、アウトロのノイズが増した。
原曲からそうであるが、キメとタメの呼吸が素晴らしく、一体感は半端ないのね。
この曲聴くと、一緒に拳が動くし、体も揺れる感じ。
ボクの細胞にまで染み込んでいるかな。

10曲目「MOTHER」
優しく包む壮大なバラード
幻想的なSEからバンド演奏に入る瞬間
RYUICHIが息を吸う音が聞こえてきて、一瞬心を奪われる。
両サイドから聞こえるアルペジオが、丸いというか優しい音色になっている。
オーケストラの味付けが大きくなったようにも感じる。
サビのコーラス部分のキーが下がったというか、包み込むような感じになった。
やはり、RYUICHIの丁寧なブレスとビブラートが変化した部分。
曲のエンディングが、ライブ終わりのような感じで、あ~一枚終わったという世界に浸れる。
感じられる母なる優しさであるな。

という事で、あっという間の10曲
オリジナルが 48:43 であり、本作が 51:11 と、2分半ほど増えている

どの曲も、原曲のアレンジをそのままであったのが好印象であるが、
そんな中でも、50代となった今の息吹を埋め込んだ新しい作品となっている。

RYUICHIの肺と心から絞り出されるビブラートに心を打たれ、
個々の楽器の音がクリアでありながらも、バンドとしての一体感を感じる音に新鮮さと驚きを感じる。
効果的なSEを除いては、5人の5種類の音しか聞こえてこず、シンプルイズベストと言えるもので、最小限の楽器数で音を重ねているのにぶ厚いんだよね。

ヘッドホンでじっくりしっかり聞くのが礼儀かな。

いやぁ~濃厚でした。感想長くてすみません。。

MOTHER (ALBUM(スマプラ対応))

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  • アーティスト: LUNA SEA
  • 出版社/メーカー: avex trax
  • 発売日: 2023/11/29
  • メディア: CD
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