ようやく入手した、『Mona Lisa OVERDRIVE』
BUCK-TICKの13枚目のアルバム で、2003年発売。

Mona Lisa OVERDRIVE

  • アーティスト: BUCK-TICK, 櫻井敦司, 今井寿, 星野英彦
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2003/02/13
  • メディア: CD
一貫したロックサウンドでかっこ良かった前作『極東 I LOVE YOU』。
本作は、そのロックサウンドに、BUCK-TICK特有のデジタルサウンドが豪快にミックスされている。
ほとんどの曲がデジタル風味に味付けしてあって、疾走感に満ちた作品。

この中で気にいった曲をピックアップ。

「ナカユビ」
 テンポのいいデジロック。
 ゆがみ、ひずみにデジタル風味が加わって完全なBUCK-TICK特有の音世界
 この曲が、前作のラストの曲とリンクしているんだよ。ただ何言っているんだか判断できない・・

「残骸」
 シンプルながらも、疾走感がカッコ良くって、
 LUNA SEAを思い起こさせる曲。いい!!

「LIMBO」
 デジタルリズムに乗って、過去の曲のタイトルがふんだんに登場する曲。
 69とか、SEX FOR YOUとか、JUST ONE MORE KISSとか・・・聴きながらおっ!!と思ってしまう。

「Mona Lisa」
 今井さんのラップで始まるが、サビの盛り上がる部分では、非常にダイナミックでカッコいい。

「GIRL」
 ポップな曲調に、ノイズが乗って不思議な感じ。
 歌詞カードの詞とは違った風に歌が聞こえるんだけど・・・
 『アンナカレーニーナ♪』って・・・勘違いっすかね。

「Sid Vicious ON THE BEACH」
 今井節のパンキッシュな曲。気だるげな歌い方が、好き嫌いが別れそうな曲
 良くも悪くも、アルバム中盤で だれそうな ムードを一掃してくれる。

「原罪」
 どっしりしたサウンドと、疾走感。ロックのかっこよさを表現する曲。
 が、やはりどの曲もなんとなくBUCK-TICK風なのが不思議。

「MONSTER」
 アルバム中必ず2曲は入る星野曲。サビの部分がメロディアスでいい感じの曲。
 SUGIZO・J曲と対極に存在するINORAN曲みたいな存在。

「Continuous」
 インスト。コレも次作に続くのか?いや、前作の1曲目につながっているのか??ゾクッとするような曲

と、印象ばらばらの曲たちが、BUCK-TICK風アレンジの下で統一された感じ。
今作で目立つのは デジタル世界を、疾走曲とポップ曲とメロディ曲が攻撃的に迫り来る印象。
こんな不思議なバンドって ほかに いないよねっ。と実感できる作品。
ただ、僕的には、単純ロックの『極東 I LOVE YOU』のほうが好みかな。