以前 かなり ハマってしまい、次々と作品を買っていた『グインサーガ』
知っている人も 多いと思うのだが、先日亡くなられた 栗本薫さんの超大作である。
発売当時から、100巻での完結 と銘うっていたのだが、実際は100巻では話が収まりきらず、現在129巻まで発刊。1979年9月の発売の第1巻『豹頭の仮面』から、ちょうど今年で30年。結局、未完のままで終わってしまった作品である。

物語は、グイン と呼ばれる、豹の顔を持つ戦士を中心に、三国志風の国取り合戦を題材にした大河ドラマ的作品。
主人公はこのグインなのだが、それ以外に主人公クラスとして、黒髪の美青年 イシュトヴァーン。
国王の子供の姉弟のレムス、リンダ。
美形の麗人と呼ばれる、ナリス。
勝気な美女戦士 アムネリス

こんな、100巻以上出ている作品のあらすじが、簡単に書けるわけもなく、登場人物も数多く、成長して肩書きが変わっていくため こちらも上手く紹介できません・・・

が、とにかくハマったね。
面白くて、どんどん買っていった本だったよ。

学生時代に読み始め、第1巻『豹頭の仮面』から、2000年の第70巻『豹頭王の誕生』まで読んで、途中やめしちゃいました。
なにせ、長い長い・・・
全て、文庫本での発売なので 1冊500円 程度なんだけれど、コンスタントに買い続けるのはナカナカ・・・

とりあえずの物語の区切りだったので、70巻目まで読んで満足。
(それ以降少し買ったけど、積んだまま・・・)
そのうち、物語が完結したらその時に 再び読み始めようかなぁ~ なんて気楽に考えていた。
途中、だんだん話が中だるみしてきて、だるくなってきたのは事実。
テンポよく進む部分と、だらだらと内情の説明が多い部分とあったから・・・

とはいえ、ホント良く出来たストーリーで、数多い登場人物もそれぞれ個性的で魅力的。
ファンタジーの要素も含んでいて、タイムマシン的な機械や、魔法使いも登場する。

もう少し、コンパクトにまとめてくれればよかったのに・・・・
結果として、未完で終わってしまったのは、残念です。

この物語、ストーリーもさることながら、本の表紙の絵が魅力的。
第1巻~19巻、外伝1巻~5巻のイラストは加藤直之さん
第20巻~56巻、外伝6巻~9巻が、 あの 有名な 天野喜孝さん
第57巻~87巻、外伝10巻~16巻が、末弥純さん(こちらも有名)
第88巻~、外伝17巻~が、丹野忍さん となっている。(ここは持っていないので・・・)

ボクの持っている本がこれ。
(1巻~20巻)
(21巻~45巻)
(46巻~72巻)
(73巻~80巻、外伝1巻~15巻)

最初の加藤さんの表紙は古風なタッチでイマイチだけれど、
その次の天野さんの表紙はスゴイ。
このイラストは美しすぎるよね。このイラストに惹かれて本に興味を満った人もかなりいたんじゃないかと思うね。繊細さ、色の鮮やかさ、細やかさ、そして感情が入り込んだ見事な作品。ファイナルファンタジー等の作品で有名になる前のイラストもあるんじゃないかなぁ?
57巻以降の末弥さんの絵は、しっかりとした重めの色彩で、どっしりとしたファンタジー風。

やはり、天野さんの絵は綺麗すぎ。独特ですね。
その中でも、目立つのがこちら。

ね。
ナカナカいいでしょ。。
なんとも言えない世界感。

この天野さんのblogは、同じSo-netの中のあるので、こちらもチェック!!
http://amanosworld.blog.so-net.ne.jp/

結局、未完のまま終わってしまうこととなるのか・・・・
残念だけれど、機会があれば読んでみたいね。