お久しぶりねの読書感想。
今回読んだのは、吉村達也さん。
この作家さんの本は、はじめて。
完全に、ノーマークの作家さんだったんだけれど、ブロ友のyukaさん がハマっていて、絶賛していたのがきっかけとなったものなんだ。

今回手に取ったのは、『なぜ紫の夜明けに』

なぜ紫の夜明けに

  • 作者: 吉村 達也
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本

水平線から太陽が昇ってくる絵が、綺麗な本。

さて、ネタバレしない程度に簡単に紹介します。

冒頭で、主人公の高校生時代。バイク事故により自殺を図ろうとするが、奇跡的に助かってしまう。
ただ、彼はなぜその時自殺をしようと思ったかの 記憶がなくなってしまっている。

そして、10年の歳月が経過する。
ある雨の日の偶然の出逢った女性と婚約し、新居も決まり、幸せな結婚生活を目の前にしていた。
そんな、ある夜、通りかかった公園で レイプされそうになった女性を腹を刺されながらも助ける事から、物語は始まる。

主人この彼が、夜うなされる時に必ず出てくる 紫の夜明けの風景。コレが意味するものは?
なぜ、命を張ってまで、この見ず知らずの女性を助けようとしたのか?
公園で助けた女性の存在が気になり、彼がうなされるのも気になる、婚約者。
大学生時代の元恋人で、今は なんでも相談できる存在となった異性の友人。
3人の女性の間で揺れる 主人公。

そもそも、なぜ高校生自体自殺を図ったのか?
なぜ、全く家から離れて関係の無い公園を通りかかったのか?

少しずつ記憶を取り戻すことによって、明らかになる衝撃的な事実。

と、こんな感じかな。
推理小説というのではなく、心理サスペンス的な内容でしたね。
愛と悲しみの物語 とでも言うのでしょうか・・・

主人公の優柔不断さには、ちょっとイライラしましたが・・・

決して明るい話ではなくって、全体的にトーンは暗めなんだけれど、ドンドン引き込まれていきましたね。
火曜サスペンス的??
いやぁ、面白かった。

吉村達也さん、要チェックですね。
彼の本は、まだまだ沢山あるようなので、何を読むのか いっぱい選択肢があっていいね。

どうやら、本当に2時間サスペンスの原作や脚本とかも手がけている人のようでした。

こいつは、要チェック
yukaさんありがとう。の一冊でした(^^)